読んだ本・読んでる本

【読書】『はじめる習慣』/30代、健康とメンタルと向き合うの巻。

女性に年齢を聞いてはいけない、みたいなことを最初に言い出したのは誰なんでしょう。

それはともかく、30代前半という年齢は、意外と難しい立ち位置だと思っています。

Z世代や20代の価値観を理解しているつもりでいても無理があるし、老いについて語ると、年上のお姉さま方に「まだ若いのに何言ってるの!」と突っ込まれてしまう(気持ちが分からないでもないんだけど!)。

年齢なんてただの数字だと言われればそのとおりだし、好きなバンドマンも、「自分をおじさんだと言い出したらそれがおじさんの始まりだ(要約)」と語っていた。
その心意気や実際の努力は、とても大事なことだと思います。

しかしながら、私自身はここ数年、体に起きる様々な異変や不調に心が追い付かない状況になってきました。

幸い大病を患うようなことはないけれど、サブスクか?ってくらい新たな不調が入れ替わり立ち替わりあらわれて、常にげっそり感をお届けされている感じです(即解約させろ)。

そんな自分の体やメンタルと、これからどう向き合っていくべきなのか。

そのヒントを求めて、ときには本を手にとったりすることもあります。

本から「日々がちょっと楽になるヒント」を得る

すこし前に読んだ本がこちら。

著者は順天堂大学医学部教授で、スポーツドクターをされている小林弘幸さんという方。

タイトルだけ見ると習慣化や自己啓発系の本かな?と思いますが、日常の悩みや心身の整え方を、自律神経という観点を中心にアドバイスしている本です。
対象としては、中年以上の方に向けて書かれているような印象でした(もちろん、30代の私が読んでも有益な本でした)。

余談ですが、表紙のニワトリが可愛くて手にとったところ、実はこれ、「高帯」と呼ばれるほぼ表紙サイズの帯がかかったものだと判明。
表紙(だと思っていた帯)を外すと、さらにシンプルでヘルシーな感じの表紙が出てきたのでびっくりしました(笑)

ふだん帯やカバーを外さずに読むタイプなので、もしかしたら過去にもこういう本があったのに、気付かず読んでいた可能性もありますね。

そんな話はさておき。

この本では、ストレスや不調への対処方、年齢に対する向き合い方、気持ちの持ち方など、様々な習慣が提案されています。

読んでいると気が楽になる考え方が多く、いい意味で「割り切り」や「期待しすぎない」、「完璧を求めない」みたいなのって大事なんだなぁと感じました。

例えば…

43 「気持ちを切り替えること」をあきらめる   P124

・「切り替えること自体」をあきらめ、時間が解決してくれるのを待ってみる
・気持ちを整理することをあきらめると、自律神経は整いはじめる

46 「どうでもいいこと」は捨てていく   P132

・年齢に応じて「大事なこと」「どうでもいいこと」は変わる
・何が「大事なこと」で何が「どうでもいいこと」か、認識をアップデートしていく
・「どうでもいいこと」に労力を割かず、年齢とともに捨てていく

68 自分で不調をつくらない   P180

・ネットで調べて過度に不安になったり、自分で状況を悪くしてしまうケースがある
・(不安なら医師に相談するべきだが)現代人は何かしら不調があるものだから、いろいろ気にしすぎない

……などなど。

変に力を入れすぎたり、過度な期待や「こうでなければいけない」という執着を持たない考え方。
かといって悲観的になるでもなく、ちゃんと健康や楽しみとかも大事にする。

私にとっては、けっこう目から鱗なアドバイスが多かったです。

とくに「気持ちを切り替えたい(切り替えよう)」は口癖のように日記に書いていて、そのくせうまく切り替えられず自己嫌悪…という負のループはあるあるでした(笑)

今すぐシャキっと気持ちを切り替えようなんて難しい。
「あきらめていいんだ」と思うだけでも、すこし心が楽になりますよね。

「考えすぎない」と「不調な自分を責めない」こと

経験したことのない不調が多発しだしてからは、とにかく心配が先走り、精神的にもすり減っていました。

呆れられるかもしれませんが、指先が急に腫れたときは、ばい菌が入ってこのまま壊死するんじゃないかと本気で怯えていたくらいです(病院行ったら深爪ですって言われた)。

もちろん、本当に心配な症状があれば、早めに病院にかかることは大事です。

でも、今後もきっと悩みが尽きることはないと考えると、すべてに対して最悪の事態を妄想して神経をすり減らしていては、気持ちの方が持ちません。

本にもあったとおり、余計に体調を崩しかねないですよね。

また、「どうして自分はこんなに不調が多いんだろう」、「周りの人たちに比べて頑張りや我慢が足りないのか」と自分を責めることも、なるべくやめようと思いました。

怒ったり焦ったりしてもなにも良いことはないと、最近やっと気づいたんです。

大事なのは「どうしたら少しでも改善できるか」や、「不調なりになんとかやっていけるか」だと思いました。

エラそうに言ってますが、正直今はまだ、建設的に考えられるときばかりではないです。

それでも自分なりに考えてみた結果、今の私の心身の健康に大事なのは、「考えすぎない」ことと「不調な自分を責めない」ことだと思っています。

めめんと

あらためて言いますが、なかには早期発見が重要な病院もあるので、すべての不調を無視していいということではありません。
あくまで(私のように)不安になりやすいタイプの人が、悪い妄想で気を病まないようにということです!

今日ご紹介した『はじめる習慣』には、ほかにも具体的なアクションや気持ちが楽になる考え方が、まだまだたくさん書かれています。

状況によって刺さるアドバイスも変わってきそうなので、私もまた定期的に読み返そうかなと思っています。

人それぞれ抱える悩みや不調はちがうと思いますが、興味があればぜひ、本書から「日々がちょっと楽になるヒント」を探してみてくださいね!

それでは、あでぃおす!ᐠ(   ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

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