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【読書】『大器晩成列伝』/「ミッドライフ・クライシス(中年期危機)」を乗り越えた偉人の人生に思いを馳せる

先日、真山知幸さんの『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』という本を読みました。

渋沢栄一、マルクス、安藤百福、ファーブル、……
あの偉人はそのとき、
どんな転機を迎えたのか


「遅咲き」の人生には共通点があった!
古今東西 人生の先輩に学ぶ
折り返し地点を越えて挑戦する秘訣

Amazon商品ページより

「偉人」と呼ばれる人々のなかには、いわゆる「遅咲き」、「大器晩成型」といえるような人も少なくありません。

大きな失敗を乗り越えて晩年に成功を収めた人もいれば、年齢を重ねてからまったくの新しい挑戦をして何かを成し遂げた人など、そこには様々なドラマがあります。

そう言うと、「天才たちの人生なんだから、ドラマチックで当たり前でしょ。自分みたいな凡人には縁のない話だよ。」と思う方もいるかもしれません。

もちろん、大きなことを成し遂げた人たちですから、生まれ持った資質や並外れた行動力など、凡人とは大きく異なる部分があることは確かです。
しかし、果たして本当に彼ら(彼女ら)の人生は、自分たちとかけ離れたものだったのでしょうか?
なにか共通点や、自分自身の人生のヒントとなりえる部分はないのでしょうか?

そんな視点で読むと面白く、「何歳からでも人生が大きく変わるチャンスはある」、「いくつになっても新しい挑戦をしてもいいんだ」と勇気をもらえる一冊です。

「ミッドライフ・クライシス(中年期危機)」とは?

この本で出てくる重要なキーワードのひとつに、「ミッドライフ・クライシス(中年期危機)」という言葉があります。

ミッドライフ・クライシスとは、一般的に40代から50代にかけて経験する心理的・社会的な危機を指します。
人生の折り返し地点を迎え、これまでの人生やキャリアを振り返り、「これでよかったのか」、「残りの人生はどう生きていくべきなのか」といった疑問や不安を感じやすくなるんだそう。

最近では、メディアなどでもよく耳にするようになった気がします。

ちなみに、今回もGoogleGeminiさんにミッドライフ・クライシスについて聞いてみたところ、つぎのような感情や行動が特徴として挙げられていました。

  • 強い不安感や焦燥感
    「このままでいいのか」「将来どうなるのだろう」といった漠然とした不安に襲われる。
  • 抑うつ状態
    気分が落ち込んだり、やる気がなくなったりする。
  • 無力感や空虚感
    仕事や家庭にやりがいを感じられず、空っぽのような気持ちになる。
  • 過去への後悔
    「あの時こうしていれば」と過去の選択を悔やむ。
  • 現状への不満
    仕事、家庭、人間関係など、今の状況に強い不満を感じる。
  • 変化への欲求
    現在のライフスタイルを劇的に変えたいと感じる(転職、離婚、移住など)。
  • 若さへの執着
    外見や行動において若々しさを取り戻したいと強く思う。

これだけ読むと、現在30代の私ですが、「あれ?今の私じゃね?」と思ってしまいます(笑)

このブログをはじめたのも、環境の変化やいくつかの挫折から、「これからどうしよう…」、「なにか新しいことをはじめてみたい」と考えたのがきっかけのひとつです。

『めもり書房』について 浅田めめんと ようこそ、『めもり書房』へ! このような辺境の地(ブログ)に足を運んでいただき、ありがとうございます! こ...

しかし実際のミッドライフ・クライシスには、社会的地位や親の介護に関する問題、子育てが一段落したことによるアイデンティティの揺らぎなどが要因となることも多いようです。
このあたりは、私はまだ経験していない領域ですね(なので、「若造が分かった気になってんじゃねーよ!」とつっこまれても何も言えません…若造かはわからんけど)。

ただ、誰にでも起こり得ることであるのは確か。
本書で登場する偉人のなかでも、30代に現状へのモヤモヤを募らせていたり、転機となるような出来事が起きている人も多いので、他人事ではありません。

これから自分も進んでいく道として、様々な人たちの中年以降の物語を知るというのは、30代やもっと若い人にとっても有益なんじゃないかなと思いました。

小さな大器晩成を夢見る。

個人的に関心があったのは、世界初のインスタントラーメンを開発した安藤百福さんや、「ファミコン」を世に送り出した任天堂の山内博さん。

ラーメンもゲームも私の人生にとっては欠かせない存在ですし(笑)、やっぱり同じ日本人の物語は身近に感じてしまいます。

とくに安藤さんは、96歳でお亡くなりになるまで、ずっと新しいことに取り組み続けている方だったそう。

以前流行していたガングロギャルを見て、「彼女たちはどうしてあんな格好をしているのか?」と周囲にたずねるなど、いくつになっても好奇心を持ち続け、新しいことを事業に活かそうとする姿勢が素敵だなぁと思いました。

めめんと

「カップヌードルミュージアム」と「ニンテンドーミュージアム」は、どちらも行きたい場所としてバケットリストに入れています!(笑)


今のところ自分は、とくべつ何か大きなことを成そうとか、壮大な目標みたいなものはありません。

でも、月並みな言葉ですが、人生って本当になにがあるか分からないですよね。
小さいころから好きだったことが大人になってからチャンスに変わるかもしれないし、偉人たちのエピソードから、いろんな可能性を感じさせられました。

こういったドラマは、いわゆる世界に名をとどろかすような偉人でなくても、意外と身近にあるのかもしれません。

転職や引っ越しを機に人生が変わった人、何気なく誘われていった場所で一生を捧げるような趣味に出会った人、頼まれて仕方なくはじめたことがそのまま天職になってしまった人…などなど。

たとえ世界中から評価されたり有名になるようなことではなかったとしても、本人の人生の中でインパクトがあったり、今までにない充実感を得られるようになったのだとしたら、それは立派なドラマだと思います。

今はまだなんの片鱗も見えないけど、「もう〇〇歳だから…」とか「今さら新しいことをやっても…」なんて思わずに、常に未来にわくわく感を持って暮らしていけたらいいなと思いました。

このブログがご長寿ブログになるころには、アラサーの自分が想像していなかった面白いドラマが書き綴られていたらいいなぁ(笑)

それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。

あでぃおす!ᐠ(   ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

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