自己紹介になり得るもの

【懐古厨乙】俺(♀)にも平成インターネットを語らせてくれよ。

先日、いつも見ている「オモコロチャンネル」で、『【懐古厨乙】お世話になったインターネットについて語るスレ』という動画が投稿されていました。

旦那さんとご飯を食べながら見ていたのですが、マジで懐かしすぎて「だっはwwww」みたいな気持ち悪い笑い声を出してしまいました(旦那さんは、たぶん半分くらいピンときてない話だったと思う)。

私はオモコロメンバーでいうとARuFaさんと同年代で、原宿さんたちは少し上の世代です。

ただ、父親がパソコン好きで、同世代の中ではネットに触れるのが早い方だったと思います。
また、この動画ではほとんど触れられていない「女子特有のネット文化」「(二次)創作系サイト」についての記憶も芋づる式によみがえってきたので、今回は便乗してお話しさせてください。

めめんと

あくまで個人的な感覚とおぼろげな記憶で語っているため、その点はご了承ください!

多大な影響を受けた交流サイト「ふみコミュ」

私のインターネット歴を語るうえでかかせないのが、2000年代初期に女子小~高生向けに栄えていた交流サイト、「ふみコミュ」の存在です。

要するに10代の女の子が集う掲示板サイトのようなものですが、サイト全体のカラフルでPOPでゴチャゴチャした雰囲気や、同年代の女の子が集まる秘密基地みたいな感覚が、当時の自分にはブッ刺さりまくり。

多感な時期で不登校気味だったこともあり、「ネットの向こうにはいろんな子がいて、いろんな世界がある」と思えることが、「目の前の狭い世界がすべて」になりがちな義務教育時代の自分の救いになっていました。

今思えば、ネットリテラシーの低い子どもが交流する場には多くの懸念点がありますし(実際トラブルなどもあったと聞きます)、現在では多くのSNSが年齢制限を設けていると思います。

しかし、通っていた当事者としては、むしろそこでネットリテラシーを早めに身につけたという側面もあります(高校生になってmixiや前略プロフィールが流行り出すと、陽キャがめちゃめちゃ個人情報を書き散らかしていてビビりました)。

とにかくいろんな意味で、私にとって影響を与えたコンテンツのひとつがこの「ふみコミュ」でした。

ホームページランキングに張り付いていた

ふみコミュは掲示板での交流がメインですが、私自身はほとんどROM専で、どちらかというと「ホームページランキング」を見るのが生きがいになっていました(笑)

ここでは同年代の女の子たちがつくっている個人サイトが登録されていて、ジャンルごとにランキング形式で表示されています。

なにが良いって、個人でサイトをつくれるだなんて相当なオタクなんじゃないかと思いきや、すっごくキラキラした片思いの気持ちを綴るような日記サイトから厨二全開ポエムサイトまで、本当にあらゆる女の子たちの世界観が入り混じっていて、独特な雰囲気が生まれていたんですよね。

私自身はヴィジュアル系が好き&二次創作やお絵描きが好きなTHE根暗オタクでしたが、ギャルっぽい子のサイトだったり、「可愛いの暴力」みたいなガーリーなサイト(キラキラ系サイトとか呼ばれていたらしい)だったり、自分とはちがうタイプの女の子のサイトを見るのもとても楽しかったです。

同年代の子たちが自分の好きなこと、考えたこと、日々の出来事なんかをコンテンツとして自由に発信しているということが、自分にとってはものすごい憧れでした。

そして、ここで「自分もなにかオリジナルなコンテンツをつくってみたい」と創作意欲を刺激されたことが、のちの創作活動につながっていくことになったのです。

めめんと

今でもこうして個人ブログをやっているのは、そのときの楽しさが忘れられないから…という理由も大きいです(笑)

Y2K・平成レトロ的かわいさ

最近「Y2K」「平成レトロ」なんて言って、2000年前後のカルチャーやファッションが「一周回ってかわいい」みたいなブームになっていますよね。

ふみコミュは、まさにそんな時代に流行のど真ん中にいた女の子たちが集まっていたサイトなわけです。

ド派手なピンクに星やイチゴ柄(ナルミヤブランド感)、古着系テイストのデフォルメタッチの女の子イラスト(初期pop’n musicのキャラみたいなイメージ)、ドット絵やお絵描き掲示板で描いたようなイラスト素材、プリクラみたいな加工や手書き文字の待ち受け画像…。

なんかもうサイト全体がクラクラするくらいカラフルだった気がするけど、たぶん当時はPC画面も小さかったから、そこまで違和感なかったのかもしれません(笑)

文章で書いてどこまで伝わるもんか…って感じですが、同年代の元女児は、「おもちゃ箱をひっくり返したようなごちゃごちゃ感」みたいな美学を一度は通ってきたのではないでしょうか…。

めめんと

大人になってから大森靖子ちゃんの「きゅるきゅる」のMVを見たときにも、その感覚が呼び起されてグッときました(笑)

個人サイトで活動するオタクたち

ふみコミュで見ていたのは主に同年代の女の子のサイトで、親近感と憧れがまざったような感覚で楽しんでいました。

しかし、それとは別方向で私に個人サイトへの憧れを植え付けたのが、「イラストサイト」「小説サイト」でした。

当時は同じ趣味の人たちと交流したり作品を見てもらうために、同人活動をしているお姉さま方が個人サイトをつくっていたのです。

オモコロの動画でトップページのカウンター(いわゆる「あなたは〇〇〇人目のお客様」ってやつ)の話題が出ましたが、あれでゾロ目を踏んだりすると、管理人さんにイラストや小説のリクエストをできたりする文化なんかもありましたね。

中学生のころはそういった二次創作中心のサイトを見ていましたが、その後「スモールエス」というオリジナルイラストの投稿雑誌を見るようになると、そこに載っている作家さんの個人サイトにも憧れるようになりました。

その時間が本当に楽しくて、絶対に自分も個人サイトをつくるぞ!と妄想ばかりしていた(くせに行動には起こせなかった)ことをよく覚えています。

HTMLと素材をかき集めて個人サイトをつくる

その後、何度か個人サイトづくりに挑戦することとなるのですが、学生時代はまともに公開することもなく、中途半端に終わった気がします。

正直かなり記憶がおぼろげではあるのですが、こんな私みたいな素人でも、つくろうと思えばなんとか形にはなっていたんですよね(笑)

インラインフレームを利用した当時のサイトのイメージ。
※実際の私のサイトがこうだったわけではありません。

というのも、当時は親切丁寧にサイトのつくり方を教えてくれるサイトがあって、そこからHTMLタグをコピペしたり、「ほぉ、こうすれば字の色が変えられるのか」「画像にリンクを貼るにはこうしたらいいのね」などとサイトづくりの知識を学べたのです。

そして個人の方が運営する可愛いイラスト素材サイトから、絵文字のような小さいイラストアイコンやラインイラスト(区切り線)、エンターボタンなどをお借りして、サイトを彩っていきました。

めめんと

最初のページは「注意書き」であることが多く、それらを読んだうえで「ENTER」をクリックするとサイトに入れるんだよね。

にしきさん

「ENTER」がダミーだったりして、注意書き読まないでクリックすると「ちゃんと読みましたか?」みたいなページに飛ばされて怒られるやつや…。

もうちょっとシリアスな小説サイトをつくりたかったときは、ダークな写真系素材をお借りして、とりあえず背景右下固定とかにしていました(先ほどのイラスト参照)。

作品ページでなんか切ないMIDI素材(BGM)も流せたら最高…!って感じでしたね。

ただ、結局そのへんの時代にいじっていたものは日の目は見なかったと思います。

高校生も後半になると携帯サイトが流行りだし、リアルの友人と内輪的な使い方をすることが多くなっていきました。

大人になってからまた創作を再開することにはなりますが、その頃にはJimdoなどの無料で簡単にサイトがつくれるサービスも出てきていて、HTMLに触れることはほとんどなくなっていました。

めめんと

でも、実はWordpressブログをやるうえで、当時の知識がちょっとだけ役に立つこともあります…(笑)

前略プロフ・リアル・そして「mixi」へ…

高校生以降になると、自分でサイトをつくるというよりも、ケータイで簡易的なサイトをつくれるサービスやSNSなどが流行しはじめました。

「前略プロフィール」は、様々な項目に答えるかたちで自己紹介ページをつくれるサービスです。
なんだかよく分かりませんが、私の周囲では持っていない人がいないくらいみんな持ってましたね。

先述したとおり、陽キャは学校名とかプリクラ画像、恋人との記念日まで載せていたし、バンギャ(ヴィジュアル系バンドファンの女の子)は好きな音楽欄に「本命盤(本命のバンドの意)」とか書いてたし、タイプによってなんかいろんな「あるある」があったと思います(笑)

その後は「mixi」が流行りだし、いわゆるSNSの世界にどっぷりハマっていくことになります…。

今思うとmixiって、コミュニティがあったりゲームが出来たり(一時期「記憶スケッチ」というお絵描きゲームにハマっていました)、XやInstagramよりふみコミュに近い雰囲気があったような気もします。

当時どんな日記を書いていたのかまったく思い出せませんが(思い出さない方がいいまである)、自分の書いた文章を読んでリアクションをもらえる楽しさみたいなのは、mixi時代に覚えたのかもしれません。

めめんと

オタク時代の個人サイトの思い出とはちょっとちがって、リアルの友人とコミュニケーションをとるためにやっていた、青春のインターネットって感じ…。

おわりに:結局今も似たようなことやってる

ほかにも語ろうと思えばいくらでもエピソードが出てきますが、もうお腹いっぱいだと思われていそうなので、このくらいにしておきます(笑)

途中なんどか黒歴史を思い出してしまい、ブリッジしながら叫び出したい衝動に駆られましたが、まあ思い出と黒歴史って紙一重ですよね。

今やっていることもそのうち黒歴史みたいな扱いになるかもしれないけど、たぶん中高生時代に築いた人格や好きなものって一生引きずると思うので、結局ずっと似たようなことをやりつづけていくんじゃないかと諦めています(笑)

ここまで読んで共感してくださった方がどれだけいるか分かりませんが、よかったらみなさんもこの令和の時代に、個人のサイトやブログをつくってはみませんか?

SNSもいいけど、自分だけの発信の場所があるってやっぱり楽しいですよ!

チンさん

この人ことあるごとにブログ布教するな。

めめんと

ちなみに私もこのブログとは別に、いつか趣味のイラストサイトをつくりたいと思っています!(笑)

それでは、思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。

今後ちょこちょこ「懐古シリーズ」的な思い出話を語る記事を書いていく予定なので、辟易としていなければまた見にきてやってください(笑)

あでぃおす!ᐠ(   ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

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